まず、下の順位を見てください。
これは2013年の厚生労働省の有訴者率(病気や怪我などの自覚症状の率)の順位です。
1位、2位は順位違いはあれど、男女ともに上位に入っています。
ちなみに2007年も、同様に1、2位となってますので、ある意味国民病とでいう域に来ている気がします。
これらの症状について順に考えてみましょう
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肩こり(男性:2位、女性:1位)
「腰痛」の人から見れば「普通に歩けるだけましだよ」って声が聞こえそうですが「肩こり」もつらいです。
なにがつらいかと言うと「肩こり」”イライラ”が付いてくるケースが多いからです。
(イライラは周りの人間関係に影響を及ぼす可能性がある)
「腰痛」の場合は、動けなくなるケース(ぎっくり腰など)もあり、周りの人の手助けが必要になってくる事があります。
不甲斐なさにイライラしたくなりますが、周りの人に申し訳ないという気持ちが大きいのでイライラという感情は隠れてきてしまいます。
では、肩こりの仕組みを紐解いていきましょう
肩に限らず、人間は関節という骨と骨のつなぎ目(軸)から曲がります。
骨自身は多少”しなる”ことはあってもで曲がりません。(無理すると折れますので)
この関節をまたがって筋肉の両端がそれぞれの骨に接着されています。
そして、筋肉が縮むと関節を軸に骨が折り曲がってきます。
下の図はひじを曲げる時の筋肉のイメージです。
(実際はひじの裏側にも筋肉があり、ひじを伸ばす時はこっち側が縮むことになります)
肩の場合ですが、
「胸〜肩」
「肩〜背中」
と体の前後から筋肉がついています。
例えば、腕が前の方にある状態では
「胸〜肩」の筋肉 → 縮む
「肩〜背中」の筋肉 → 伸びる
そして腕を後ろに回した時は、その逆で
「胸〜肩」の筋肉 → 伸びる
「肩〜背中」の筋肉 → 縮む
という事になります。
人の生活において、圧倒的に腕が前にある場合が多いですよね。
(食事、仕事、本を読む、スマフォいじる等々)
そうすると
「胸〜肩」の筋肉 → 縮んだまま
「肩〜背中」の筋肉 → 伸びたまま
の状態が続きます。
筋肉は動く事で、筋肉内の血管がほどよく動かされ筋肉全体に栄養が運ばれ、そして老廃物を回収します。
しかし、筋肉が動かされず同じような状態が続くことで、筋肉が栄養(酸素も)不足になり固くなってきます。
これがいわゆる「凝り(こり)」という事になります。
「こり」が発生してきても初めは気が付きませんが、「こり」が進んでくると(筋肉が固くなる)と筋肉内を通っている神経が圧迫(不当な刺激)され、脳に不快感(痛み、しびれ等々)が伝わります。
これが「肩こり」のからくりになります。