気温が少しづつ下り始めましたね。
暦上も雰囲気も秋にどっぷり浸かっている感じです。
(暦上の立秋は8月なので、秋の雰囲気は0です)
さて、秋といえば
読書の秋。
芸術の秋。
そして、皆さんが大好きな「食欲の秋」です。
読書、芸術の秋は、単に暗くなるのが早くなるので、夕飯もササっと済ませてから、余った時間を何かしながら、ゆったり、静かに過ごす季節ということです。
でも、食欲の秋。
夕飯をササっと済ませる訳には行かなそうです。
なぜ、食欲の秋なのか?
次のような色々な俗説があります。
- 夏は暑くて食欲があまり無いが、秋に向けて涼しくなると食欲が回復してくる。
- 一番美味しい状態になる食べ物が秋に多い。(さんま、くり、柿、さつまいもなど)
- 太古の昔は、冬に食べ物が取れない為、秋に食べられるだけ食べておくという遺伝子情報(体内の伝統)が引き継がれている。(秋になると、とりあえず食べておくという習慣)
- 冬の寒さに耐えるにはエネルギー(体内で燃焼させる物)が必要であり、秋のうちに蓄えておく必要がある。
昔はこの4つがバランスを保っていたのですが、今はそうでもなさそうです。
(1)については、夏にエアコンを稼働し、冷えすぎて調子が悪く食欲が無くなるので、ある意味昔と変わらないかも。
(2)は冷蔵庫(冷凍)があるので、季節に関係なく食べることができます。(新鮮というのは別にして)
問題は、あなたに関係するかもしれない(3)(4)です。
人間は基本的に冷蔵庫のように、栄養をそのまま貯蔵しておくことはできません。
でも(3)のように収穫が無くなる冬をしのぐ必要があります。
なんとなく気がつきましたか?
今、使わないエネルギー(栄養)は脂肪という形に変換して蓄えておきます。
(全て脂肪になるわけではありませんが)
そして、(4)につながっていきます。
寒い冬は何とかして身体(特に内臓)を温めて、守る必要があります。
そうです、貯蓄しておいた脂肪を燃焼させて、体温を維持しようとします。
今、肥満だと言われている(思っている)人が、急に太古の冬にタイムスリップしたら、現地人より生き延びられるかも知れません。(脂肪預金を使いながら)
しかし、皆さんは「太古へのタイムスリップ」に備えておく必要はありません。
その備え過ぎが現代の病気を引き起こし苦労することになってしまいます。
つまり、体内脂肪の棚卸(たなおろし)が急務なのです。
スーパーに、いつまでも賞味期限切れのものを陳列していないように、あなたの賞味期限切れの脂肪をいつまでも陳列させないようにして下さい。
賞味期限切れの古い脂肪は、ドンドン大きくなります。(肥大化)
その肥大化した脂肪が皮膚の表面に侵食するような感じになり、皮膚表面が凸凹になってきます。
これがいわゆる「セルライト」状態です。
セルライト(肥大化脂肪)は、上からゴリゴリ押しても(マッサージ)、効果はあまり期待できない為、内部から解消する必要があります。
1つはリンパや、血行を良くして、間接的に解消させる。
もう1つは、運動療法にて肥大化脂肪を小さくする。(通常の大きさにする)
このメルマガを配布されている人は当センターに来たことがある人なので、「遅筋」、「速筋」ということは聞いたことがあると思います。
この筋肉は機能的分類で
- 遅筋:酸素をエネルキーにする。
- 速筋:糖、脂肪などをエネルギーにする。
のようになります。
運動をして活動する順序は
遅筋 → 速筋
です。
ウォーキングで速筋を活躍させるには20、30分早歩きをする必要があります。
早歩きってどの位の速さ?
ということですが。
まず、歩く1歩はだいたい「身長*0.5」と言われているので、 155cmの人は「1歩 = 77.5cm」です。
そして、早歩きは「30分で3km」くらいを歩ける速さです。
途中計算を省きますが、「1秒で2歩」程度です。
やってみると結構速くて、疲れますよ。
となると、散歩とウォーキングは別物と考えた方が良さそうです。
(散歩は散歩で、心のリフレッシュになるので、しないよりした方が全然いいですよ)
まとめますと。
現代では脂肪の長期蓄えは、見た目が悪くなり(肥大化(セルライト)し、表面が凸凹になる)、病気にもなりやすい。
そして、マッサージや軽いウォーキング(散歩の延長)では、肥大化した脂肪の燃料は難しい。
ということです。
これからの季節、鍋も熱々の丼もの、ラーメンが美味しくなりますよね。
この時代に生まれたからには、現在の旬な物を一杯食べて、しかも健康体でありたいと思います。
(錠剤1粒で栄養も満腹感も満たす日は来ると思いますが、何か嫌ですね)
その為には、何かをしなくてはいけないのでしょう(この時代は)
皆さんも、秋の夜長に1度、考えてみて下さい。